どうか本物のカイロプラクティックに出会ってください。私たちがお手伝いします。

背骨と神経

私たちの神経系は大きく「中枢神経系」と「末梢神経系」に分けられます。中枢神経系は「脳(大脳、間脳、中脳、菱脳=橋・小脳・延髄)」と「脊髄」に分けられ、末梢神経系はそれがどの中枢神経に接続しているかによって、「脳神経」と「脊髄神経」に分けられます。

背骨と神経

「中枢神経系」の「脊髄(せきずい)」と「脳」は、それぞれ背骨(せぼね)と頭蓋骨(ずがいこつ)によって大切に守られています。脊髄は菱脳の 「延髄(えんずい)」という、呼吸や心拍を制御する脳とつながります。

「脊髄」は脳と身体の各部位とを結ぶ情報伝達経路で、脳からの情報を身体の各部位に伝えるあるいは脳へ情報を伝える大切な情報の通り道です。

末梢神経は先に書いたとおり、どの中枢神経とつながっているかによって脊髄神経と脳神経に分かれるのですが、脳から直接出ている「脳神経」は迷走神経を除いて頭頸部にしか分布しないため、四肢・体幹を支配するのはほぼすべて脊髄神経が担っています。

背骨に守られている脊髄と、背骨の隙間から出る末梢神経

背骨と神経

背骨は小さな椎骨と椎骨が連結してできていて、その間には椎間板という軟骨でできたクッションがあります。椎骨はリング状でその空洞部分に神経が通ります。連なった椎骨の空洞のことを「脊柱管」といいます。

この神経が中枢神経の脊髄ですが、小さな脊椎と脊椎の突起が合わさったところにできる隙間(椎間孔)から、末梢神経の「脊髄神経」が出ています。

背骨は正式名称を「脊柱」といい、上から「頚椎(7個)」「胸椎(12個)」「腰椎(5個)」「仙骨」「尾骨」にグループ分けすることができます。仙骨は寛骨と呼ばれる扁平な形をした骨(左右1対)と結合して「骨盤」を作っています。これらの隙間から、さきの末梢神経である「脊髄神経が」たくさん伸びて、脳と各器官・組織との情報伝達の通路を作っているのです。

神経の圧迫

神経の圧迫

脳からつながっている脊髄や、四肢やほとんどすべての体幹を支配する脊髄神経は、小さな椎骨がわずかでも神経の流れを圧迫すると、予期せぬ障害が敏感に現れます。

カイロプラクティックにおいて、なぜ神経を圧迫する背骨の配列の問題を重要視しているか、よくわかると思います。100年以上前に、現代西洋医学とは全く異なった概念からスタートしたカイロプラクティックですが、まさに今、西洋医学のエビデンスベースの臨床に十分答えられるものであることは、本当に驚きです。

追記:「頚椎」は頭蓋骨とつながっているため、ほかの椎骨と比べると異なった形態をしています。通常、第1頚椎とか第2頚椎、第1腰椎などと呼ぶところを、首の頚椎については第1頚椎を「環椎」、第2頚椎を「軸椎」という別名称も持っています。