どうか本物のカイロプラクティックに出会ってください。私たちがお手伝いします。

「カイロプラクティック」のテクニック

カイロプラクティックには数多のテクニックが存在します。

同じ一人の患者さんに対し、ドクターによって全く違った検査方法・診断結果、治療手順が示されることがあるのは、カイロプラクティックのテクニックが単なる技術ではなくて、検査・診断・治療の手順までも含めた治療プロトコールだからです。

だからアメリカでは、治療のうまいドクターに出会えた患者さんは、次に治療を受けるときにも同じテクニックを使うドクターを探します。

カイロプラクティックはその歴史の中で、同じ基盤に立ちながらも別々の道を歩む3つの系統を見ることができます。

どれもが正当な「カイロプラクティック」なのですが、考え方・治療方針・治療方法・診断まで異なります。カイロプラクティックという名の下で、すべてをひとつの価値観、方向性に統合しようという試みがなされていますが決して平坦な道ではないはずです。

カイロプラクティックの3つの系統

それぞれの系統にはそれぞれの理にかなった言い分があり、それぞれが真剣にカイロプラクティックのことを考え、真剣にカイロプラクティックと向き合っています。だから、こと、統合に至っては険しいと思えるのです。

カイロプラクティックとは“手により背骨のサブラクセーション(ずれ・ゆがみ)を除去し、神経伝達機能を向上させること(Dr.D.D.Palmer)”

「カイロプラクティック(Chiropractic)」の語源は、ギリシア語の「cheir(手)」と「praktos(治療)」を組み合わせた造語で、手によって行う治療を特徴とします。

カイロプラクティック|ミキサー派は器具を使いストレート派は手のみで行う。

が、----「手による治療」の範囲が明確ではありません。

ストレート派は、厳密に「手のみ」によるとしますが、ミキサー派は手だけで目的を達成することは難しいとみなして積極的にさまざまな物理療法を併用したり器具を使います。

また、神経伝達機能を向上させるという目的について、リフォームは否定的で、変形性関節炎や関節痛など筋骨格系疾患に限定して適応とするべきだと考えます。

背骨の配列に問題があると、神経伝達機能に障害が生ずる

これに対して異論を唱えるカイロプラクティックの流派はありません。「背骨」に生じた「神経」圧迫を「手」で矯正するというのがなければカイロプラクティックの存在を否定することになってしまうからです。

脊椎が部分的にずれたときに神経は圧迫され、正常な神経の流れが障害されます。(これをカイロプラクティックではサブラクセーションと呼びます。)また、西洋医学で言うところの自律神経の働きが阻害され、自然治癒力が働きにくくなります。

神経の流れが障害を受けると、その神経が担当する臓器や組織に機能障害を引き起こし、さまざまな症状となって現れます。

われわれ人間には生まれながらに身体のバランスを正常に保とうとする能力が備わっている

西洋医学の「自律神経の免疫力」、中医学の「気」、生理学の「ホメオスタシス(Homeostasis、恒常性)」としても知られているものです。

カイロプラクティックでは「イネイト・インテリジェンス」と呼んでいます。

「in nate(nature) intelligence」つまり「内なる自然に備わる叡智=誰もが体内に供えている調和の力」という意味です。

リフォーム派は科学的根拠のないこととして、受け入れていません。

自然治癒力を解放するだけで、身体は正常を取り戻そうと、バランスを取ろうと勝手に良い方向へ向かう

カイロプラクティックにおいて、神経の流れが障害を受けていると100%治癒力、生体バランスが発揮されず、病気に対する抵抗力が弱くなり、病気にかかっても回復が遅くなるとみます。逆に言うと、このイネイト・インテリジェンスが正常に100%機能していれば、身体は最もバランスの取れた良い状態に向かうと考えます。

だから、背骨の配列の問題(ズレ、ゆがみ)を改善し神経に対する背骨の圧迫を取り除けば、あとは自らの治癒力が解決してくれるのでそれ以上のことをする必要はないとしています。B.J.パーマーも「過度なアジャストメントは逆に治癒力の働きの妨げになる」と述べています。

カイロプラクティックは背骨に生ずる神経伝達機能の障害を取り除くことだけにある

カイロプラクティックはそれぞれの現れた症状を治療することは目的とせず、原因を修正します。原因を修正すれば症状が消えるからです。

この、神経の伝達障害を取り除くという唯一の目的のもと、脊椎の突起に直接、正確なスラストを加え障害部位を矯正します。(アジャストメントといいます。)

カイロプラクティックが「カイロプラクティック」という独自の医療体系のままで今に至っているのは、「神経のトーン(緊張)を正常に戻すことだけを目的に、脊柱をテコとして使う方法で脊柱の分節をアジャストするんだ。」と明言した最初の治療だったからです。(参考:カイロプラクティック・テクニック・システム)

これはカイロプラクティックが他の医療体系と明確に区別される部分であり、カイロプラクティックがD.D.パーマーが生み出したカイロプラクティックたる存在であるために崩せないものとして、必然だと思いたいのですが、そうではないのです。

ここがカイロプラクティックを理解するうえで、難しいところです。

ストレート派は、神経の流れを解放した後は治癒力の働きに任せるべきだとし、結果として西洋医学で言うところのさまざまな病気が治るが、あくまでも神経の流れを回復させたことによる結果であって病気を治すための治療ではないとの考えを貫きます。

ミキサー派とリフォーム派は、疾患に目を向け積極的に症状の改善に関与していく傾向にあります。そしてこのミキサー派が、現在のカイロプラクティックの最大派閥です。

全く圧迫を受けていない神経は適度な緊張状態を保っていますが、圧迫を受けると神経は過度の緊張または弛緩といったトーン(緊張)に変化が生じます。もし伝達経路が1%でも障害されていると、脳からのメッセージは末端器官に適切に伝わらず、その細胞の健康は100%とはなりえません。

背骨-----------

カイロプラクティックの歴史は1895年、アメリカのD.D.パーマー(Daniel David Palmer)によってはじまりますが、背骨、椎骨の矯正という行為は古く紀元前の中国やギリシャにおいてすでに行われていました。

また、ギリシアのヒポクラテス(紀元前460年〜357年)が残したテキストの中に「Get knowledge of the spine, for this is the requisite for many diseases.(多くの病にとって「背骨」が重要なポイントだから知識を得ておきなさい。)」と今のカイロプラクティックが生まれるべくして生まれたもので、必然だったと感じさせる文章があります。

カイロプラクティックが生まれた時代--------------

19世紀初頭のアメリカは、「心理療法」「整骨療法」「ナチュロパシー」「ホメオパシー」「アロパシー」などが医療の流派として対等に存在していましたが、19世紀半ばごろになるとこのなかでアロパシー医が結成したアメリカ医師会の力が強まります。彼らは積極的なロビー外交によって唯一の公認医療となることに成功し、他の医療従事者を非公認の治療師、すなわち民間療法であるとして排斥するようになります。

アロパシー医学とは、外科手術と投薬によって病気の症状を押さえる「対症療法」を中心とする医学で、日本を含め世界の主流の現代医学はこのアロパシー医学を源流としています。

そして19世紀後半、水銀などの毒性物質を用いた治療などをも行っていたアロパシー療法に対する一般大衆の支持が衰え始め、磁気療法や接骨師、オステオパシーなどが再び人気を集めだします。

カイロプラクティックはこのような中で、磁気療法師のD.D.パーマーによって、当時の磁気療法の理論、接骨師のサブラクセーション、アロパシーの神経系の科学的研究を取り入れ生み出されました。

参考:19世紀の磁気療法は、「私たちの体内には何らかの宇宙的エネルギーが満たされていて、これが乱されたとき病気が起こる。滞りないエネルギーの流れは健康を保つ力がある」と考えます。そして、エネルギーの乱れは、手や磁気を用いて正すことができると考えていました。

発展-----------

カイロプラクティックをこの世に生み出したD.D.パーマーは自らの実践を伝承するために、学校を作ります。まもなく息子のB.J.パーマーに引き継がれ、大きく発展して現在のパーマーカイロプラクティック大学になります。

多くの優れた人材がここから旅立ち、D.D.パーマーの理論を実践する者、発展させる者、修正する者などがそれぞれがまた、学校を作り伝承していきます。こうして分岐しながらカイロプラクティックは伸びていきます。

ストレート派-----------

STRAIGHT

背骨の配列の問題で神経を圧迫していると病気を引き起こすため、取り除くことが広範囲の病気の予防・治療につながるという立場をとる。

他の治療手段を組み合わせたものは自然治癒力の積極的な働きかけを阻害するものとして、手による背骨のアジャストメントだけを行うべきだとする。

ミキサー派-----------

MIXERS

本来のカイロプラクティックに加え、他の物理療法、電気療法その他補助療法と組み合わせて治療を行う。現在のカイロプラクティックの主流派。

リフォーム派-----------

REFORM

西洋医学の一部としての存在を主張し、科学的に証明されていない部分は放棄するべきだとする。そのため、変形性関節炎や関節痛、その他の筋神経の疾患で科学的根拠の存在するもののみに限定してカイロプラクティックはあるべきだと主張する。

主要なテクニック

  1. ガンステッド・テクニック
  2. ホールインワン
  3. ディバーシファイド・テクニック
  4. アクティベーター・メソッド・テクニック
  5. コックス・テクニック(伸延マニピュレーション)
  6. トムソン・テクニック
  7. SOT(仙骨−後頭骨)テクニック
  8. AK(アプライド・キネシオロジー)
  9. UCT(上位頚椎テクニック、AO、ブレア、Nuccaなど)
  10. タフネス・テクニック
  11. マッケンジー
  12. ローガン・ベーシック
  13. レセプター・トーヌス・テクニック
  14. ピアース・スティルワゴン・テクニック
  15. トルク・リリース・テクニック
  16. BEST(生体エネルギー同調テクニック)
  17. CBP(生体物理学テクニック)
  18. CT(頭蓋療法)
  19. ディレクショナル・ノンフォース・テクニック
  20. フルスパイン・スペシフィック・テクニック