本ページ内容は、米国アリゾナ州フェニックス日本人向け雑誌「オアシス」に掲載されたコラムを許可を得て転載し、松久先生の監修のもと一部過失修正しています。
お漏らしをしてしまうと、通常、親は子供を次のように叱りつけます。
“こんな年になって、情けない”、“いつになったら治るの”、という具合です。
ここでは、親は大きな誤りを犯しています。それは、決して子供自身の責任とは思えないのです。子供たちは、決して、したくてしているわけではないのです。怒られるたびに、自分が悪いのだと萎縮してしまい、劣等感でいっぱいの元気のない人間になってしまうわけです。
私が、ガンステッドカイロプラクティックにてこれらの子供を診ると、多くの場合、腰の下にある仙骨の二番目、第二仙骨棘に神経自然治癒力の流れの妨害が見い出されます。
ここを正しく修正し、神経治癒力の流れを取り戻してやることにより、見違えるように、症状は改善していきます。つまり、お漏らしがなくなっていくわけです。
アメリカで診ていた思春期の女の子ですが、週に2,3回はお漏らししてしまっており、両親は困り果てていました。いろいろな医学的治療を試みたようですが、どれも効果を奏さなかったようです。
私が彼女を診ると、案の定、第二仙骨棘に問題が見られました。
二回目の治療後より、はやくも両親が良い変化を報告してくれました。お漏らしの頻度が、週数回から月に一回もしくは二回程度に減ったようです。
その後、初診後数ヶ月で、数ヶ月に一回の頻度に減り、その後、殆ど、お漏らしはみられなくなりました。もちろん、彼女の顔、それだけでなく、両親の顔にも笑顔が見られました。
小児の疾患である、自閉症やADHDは、子供自身に責任があるとされたり、家族の環境に問題があるとされることが多いようです。この場合、最も被害を被るのは、子供本人なのです。
ですから、本人が悪いとして、叱りつけたり、薬の治療に走る前に、必ず、背骨の神経の流れをチェックしてください。そこに、夢と希望が生まれるのです。
∗米国アリゾナ州フェニックス日本人向け月刊雑誌「オアシス」に書かれた松久医師のコラムを松久先生本人が加筆修正